エッセイみたいなもの

映画と旅に恋した人生

《映画》手汗びっしょり。狂気的作品『羊たちの沈黙』

これまで映画を見て「怖い!」と思ったことはなかったですが、この映画は心底恐怖を感じました。
作りものじゃない恐怖……ジワジワと精神的にクる恐怖。
分類はミステリーになってたんですけど、これホラーですよね!!

グロテスクな感想になるので折りたたみます。

 

▼アンソニー・ポプキンスの常軌を逸した眼に精神が狂れる

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この人の目を見ちゃダメです。猟奇的殺人を犯した元精神科医レクター。

FBIの研修生である主人公クラリスが、現在起きている連続的猟奇事件を解決するべく、収容所にいるレクターに助言をもらうという任務が課せられる。

というところから物語が始まるのですが、このレクターのこの目。
こうして写真を見てるだけでも精神が震えるこの目に、私は何度か正気を失いそうになりましたよ。それ程すごい名演です。

色々調べると『アメリカ映画の悪役ベスト50』で第1位に選ばれ、
ストーリーに出てくる彼のセリフは有名になるなど異様な存在は世界中を震撼させたようです。

「A census taker once tried to test me. I ate his liver with some fava beans and a nice Chianti
(「昔、国勢調査員が来た時、そいつの肝臓をソラマメと一緒に食ってやった。ワインのつまみだ」)」

彼が私の苦手とする「カニバリズム」だったので、恐怖もひとしお…。
→なぜか私は潜在的カニバリズムがおそろしいんです。得意な人はいないと思いますが、それらがモチーフの作品を見ることも大体苦手です

▼【ネタバレ有】犯罪者:性倒錯者のバッファロー・ビル

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彼が女性の皮膚をそぎ取って何をしていたかといえば、その皮膚でドレスを作ろうとしていた、という結末。
彼の精神状態をレクターは「彼は自分で性倒錯者だと思いこもうとしている」といいます。

うーん。
私自身このバッファロー・ビルに関する理解度がイマイチ低いため、ちょっとこの奇行の理由がよくわからなかったりするんですがこういうアメリカのロックミュージシャンをよく見かけるし、「(醜い自分から)美しいものへの憧れ」として化粧をして女性のような衣服をまとって、強く見せようとしているのかなあ?

なので中身は普通の男性より感情の起伏が激しい男性なのかなあと感じました。 

バッファロー・ビルは幼い頃虐待を受け、両親に愛されなかったという設定があるので、その精神の昏さ(くらさ)が彼の感情を蝕んだのかもしれません。で、その彼の精神の象徴として作品中に出てくる「蛾の繭」。
昆虫が大の苦手な私は、もうそのシーンだけで失神しそうになりまして……。
振り返れば地雷の塊のような映画でしたが(笑)
最後までちゃんと見て、とりあえず続編「ハンニバル」も見るつもりです。

私、ドMなのかな…?